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スズキ、独VW社との業務提携解消。危機一髪のタイミングだ。 [産業・企業]

 スズキは09年に合意したフォルクスワーゲンとの業務提携がきちんと履行されていないと、国際仲裁裁判所に数年前から提訴しており、裁判所は先月29日VW側にスズキ株をすべて売却するように命じ、提携は事実上解消された。米国での排ガス不正事件発覚を予期したかのような絶妙なタイミングであった。

 しかし、スズキはこうなることを予測していたのだろうか。業務提携が合意後にすぐ崩れるケースは珍しい。本当の理由はメディアが今後解明していくと思うが、おそらく、当初言っていたことと全く異なる行為が提携合意後に示されたに違いない。今回の排ガス不正ソフトもまさに相手を欺く行為であり、スズキはこうした企業体質を感じとり、幾ら世界的な巨大企業と言え、組むべき相手ではないと判断したのだろう。実は、この排ガス不正問題もスズキは気づいていたのでは・・・と考えてしまう。とにかく鈴木会長の英断は素晴らしかった。 

 大きな力、大きな流れに背を向けることは勇気のいることだ。たとえ、過ちを気づいても言い出すこともできず、その流れに身を任せてしまうのが世の人のほとんど。サラリーマンの世界では会社の方針は絶対的であり、その行為が不正のようなものであっても会社のためとなれば目を瞑ってしまう。これは会社の方針、上司からの指示となれば、部下は実行しなければならないシステムになっているからだ。・・・悲しいかな、これは昔の軍隊と同じ仕組みである。

 つまり、トップ層の理念や資質は、会社の末端に大きく影響してくる。このVW排ガス不正事件を別世界の出来事と捉えている経営者たちは数多くいると思う。しかし、これは他人事ではない。「利益を出すこと」と「人を騙すこと」は全く別のものに思えるが、実は紙一重の性質があると思った方がよい。「社会に貢献、人に役立つことで」で報酬をもらい、その結果が「会社の利益」というのが本当の姿であり、そうしなければやがて社会から弾かれ、利益の追求どころではなくなってしまう。それは過去からも、そして現在でも証明されている。

 「儲ける」という概念は企業にとって非常に重要なことであるが、それよりも大事なことがあることを忘れてはならない。そんなメッセージがこの件から読み取れた。 

 

 


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