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曽野綾子著「人間の分際」どう生きるか考えさせられる。 [哲学 思想 名言]

 人間の分際、 やればできるというのは、とんでもない思い上がり。

 本のタイトルとカバーメッセージは、弱き人間にはとても惹きつけられる言葉だ。中は1~2ページの短編でまとめられ、深いテーマであるが手軽に読むことができる。

 この本の主軸になっているのは逆らえない「運命」。不運、不幸、老いや苦しみといった人生の逆境をどう向き合うか。弱い人の目線で心に響く語りで説いている。

 人間、どんな人でも多かれ少なかれ、不運、不幸を背負っている。また幸福で順調な人生もいつまで続くかわからない。満たされた生活を送っている時にはほとんど気づかなかったことも、いざ失い始めた時に、その大切さを思い知る。それは誰もが心の内にあるだろう。

 また、老人の境地になれないが、最後は一人、そして最終的に味わう最大の境地は孤独と絶望と言い、それを克服する勇気こそ、晩年に最良の生き方ができるカギと説いている。

 競争主義、弱肉強食の社会の中、多くの弱き人たちは脱落し、苦悩と絶望で心が疲れ、 生きる力さえ失いかけている。そんな不安に包まれた状況に、考え方ひとつ、「分際」いまの正直な自分を受け入れることで、その重苦しさを幾分軽くすることができると示唆している。

 たとえ不幸、不運と思えども、小さなことにも幸福を感じ、それを大切にしていく心構えこそ、本当の幸わせ、生きがいを見出す力になると作者は語っているのではないだろうか。


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